2019/10/21
こんにちは。スタッフのTです。
今日は私の前職である、土木関係の測量機についてお話させて頂きます。
ものづくりや建築などの現場において、欠かせないのが測量です。
測量を行う際には、測量機器・器具を用いることになります。
我々が想像する測量というと、せいぜい定規やメジャーなどを使って測る程度のイメージしかありません。
しかし、実際の測量現場では、専用の測量機器・器具を用いて作業を進めることになります。
そこで今回は、代表的な測量機器・器具の種類と特徴、測定方法などについて説明します。
まず、測量作業について、簡単に説明します。
測量作業は基本的に二人一組で行われます。
一人が、「トータルステーション」と呼ばれる測量機を覗き、もう一人が、「ピンポール」と呼ばれる棒を立てます。
トータルステーションからは、近赤外線の光が照射されており、ピンポールに付けられた「プリズム」と呼ばれるものにこれを反射させ、その光信号をダイオードで電気信号に変換して距離を測定しています。
よく街中で、棒を立てた人と機械を覗く人が、二人で作業をしている姿を見たことがあるかと思います。
あれが、実際の測量作業となります。
ちなみに、距離の測定方式には、「パルス方式」と「位相差測定方式」という2種類があります。
測量作業に用いられる一般的な測量機器・器具を紹介します。
「トータルステーション」
トータルステーションとは、光波距離計の「EDM」と角度を測る機械を組み合わせた、距離と角度を測れる測量機器です。
トータルステーションを使うことで、簡単に座標が出せる点がメリットです。
通常、距離を測定するためにはプリズムを利用します。
しかし、最近では、プリズムを使うことなく距離を測れるトータルステーションもあります。
「GNSS測量機」
GNSSとは、「Global Navigation Satellite System」の略語で、直訳すると「全世界的衛星測位システム」という意味です。
アメリカの測位衛星である「GPS」、ロシアの「GLONASS」、ヨーロッパの「Galileo(ガリレオ)」といった測位衛星システムを一緒くたにしたものといえるでしょう。
実際には、24個ある衛星を利用することで、位置を測定します。
GNSSを使用した主な測位方法としては、「単独測位」、「ディファレンシャルGPS測位」、「相対測位」、「ネットワーク型RTK-GPS測位」、「RTK-GPS測位」があります。
これら5つの方式を用いることで、位置を測定できるため、誤差が非常に少なくなっているのが特徴です。
「トランシット」
トランシットとは、「セオドライト」や「経緯儀」とも呼ばれる、角度を測定する機械のことです。
水平角と鉛直角を測ることが可能です。
街づくりには欠かせないもの測量作業は、我々の生活の基盤を作るために必須な作業です。
そのため今日も日本の各地で作業が行われていることでしょう。
こうした日々の測量作業が、我々の生活する街を形作っているのです。
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