2020/03/01
大和市にて Moncler モンクレール ダウンジャケット MAYA 出張買取させて頂きました。
「モンクレール(Moncler)」は1952年にレネ・ラミヨンとアンドレ・バンサンがフランスのモネステ・ド・クレァモンにて設立したブランドです。
モネステ・ド・クレァモンを組み合わせた造語からブランド名は生まれています。
初めは登山家の装備を手掛ける企業でしたが、登山家のリオネル・テレイをアドバイザーとして迎えることで、ダウンウェアの本格的な製造に着手していきました。
1954年にイタリアのカラコルム登頂隊、翌年にはフランスのマカル登頂隊にモンクレールのダウンウェアを提供しました。
1964年にはアメリカのアラスカ遠征隊にも提供し、その名と信頼を着実に広めていきました。
1960年代前半にはスキーウェア部門の展開をきっかけに、1968年のグルノーブルオリンピックでフランスナショナルチームの公式ウェアにモンクレールが選ばれ、世界に知られるブランドとなりました。
1968年に地元グルノーブルで開催された冬季オリンピック大会で、モンクレールはフランスのアルペンナショナルスキーチームの公式スポンサーに選出されフランス代表選手に着用されました。
実はこのオリンピックをきっかけにフランスの国鳥である「オンドリ」がモンクレールのシンボルマークとなり、商標として使われるようになりました。
配色には「赤・青・白」のトリコロールカラーが選ばれ、一目でフランスブランドとわかる洗練されたロゴが世界中に知れ渡る事となります。
セレクトショップなどでもモンクレールが置かれ、イタリアを中心にファッションアイテムとしての認知も上がっていきます。
また現在も売上の半分をイタリアが占めているため、本社をイタリアに移しています。
1990年代には上流階級の人々に愛され、高級志向へとブランドが改革を始めます。
この頃よりシャイニーナイロンのような光沢が強いデザインが現れました。
一般的なダウンジャケットブランドといえば、アウトドアにおけるスペック偏重主義傾向も見受けられますが、モンクレールはファッションブランドとしての姿勢が色濃く、そんな姿勢を示すように、他ブランドデザイナーとのコラボレーションにも積極的です。
日本ではジュンヤワタナベやミハラヤスヒロ、海外ではバレンシアガやトム・ブラウンが代表的例です。
2016年はヴァージル・アブローが手掛けるオフ・ホワイトとのコラボモデルが発表され、ストリートテイストが加わった斬新なデザインが話題を呼んでいます。
一時期、あまりの需要の高さから予約しないと買えない、オークションで倍近い値段で取引されるなど、日本で大ブレイクを果たしたモンクレール。
2005年に木村拓哉がCMでモンクレールの『エベレスト』を着用したことが起爆剤になった言われています。
当時としては珍しかった高い保温性とタイトなシルエット、洗練されたデザインをまとったダウンジャケットは、ビジネススーツにダウンジャケットをあわせるスタイルを急速に浸透させていきました。
当時の異常なまでの人気の高まりにあわせるように、セレクトショップでの取り扱いが急増し、モンクレールの直営店も設立されました。
モンクレールのダウンジャケットには高級なホワイトグースの産毛を使用されており、フランス規格協会ANFORからキャトル・フロコンに認定されています。
キャトル・フロコンを獲得するには、空気の包含力や断熱力において厳しい認定基準をクリアする必要があります。
モンクレールは専用の扇風機で一定量の空気を送り遠くに飛んだ羽毛のみを採用することで上記基準をクリアしているといいます。
一羽のグースからわずかしか採取できない羽毛を採用しているため生産量が限定されるという側面もあるのです。
モンクレールのダウンジャケットを象徴するディテールのひとつ「シャイニーナイロン」。
光沢のある生地感でラグジュアリーかつドレッシーな印象を醸し出します。
見た目のみならず汚れを防ぐテフロン加工が施され、日常生活はもちろんのことハードな環境下においても品質を保ったまま使用できることもメリットです。
現行モデルでシャイニーナイロンが採用されるのは、定番型式「MAYA」のみだがモンクレールを語るに欠かせない要素なのは間違いないでしょう。
ダウンの各部位に使用する羽毛の量がグラム単位で厳密に決められており、一着ずつ職人によって製造されています。
一般的にダウンジャケットは”膨らみ、過度なボリューム感”が気になることも多いですが、モンクレールはダウンジャケットについてはシルエットを計算した上で緻密にダウンの分量調整がされた設計で、身体に沿ったタイトなシルエットを実現しています。
また、袖にはラグラン線のような切り替えが入りダウンの膨らみを保つことで肩のラインをしっかりと出し、保温性能を高める工夫が取り入れられています。
今回買取させて頂いた『MAYA』は、モンクレールの定番モデル「HIMALAYA」モデルをタウンユースな細身のシルエットに仕上げています。
モンクレールの特徴的なシャイニーナイロンを使用し、ベーシックを保った作りです。
ビジネススタイルやスポーティな格好にも合うので、モンクレールの基本型が欲しい方はこのモデルが適しているでしょう。
試着のみ、ほぼ未使用で汚れやほつれ等は全くなく、極美品でしたので全力で買取させて頂きました。
モンクレールの買取なら、是非リサイクル買取センターへ!
先ずはお電話お待ち致しております!