2020/01/26
調布市にて Martin D-35 アコースティックギター を出張買取させて頂きました。
D-35は1965年に発売された比較的新しいモデルです。
トップのブレースのサイズが1/4”となっており、D-28などの5/16”と較べると幾分細くなっているのが一番の特徴です。
D-28はPAシステムが未発達だった時代ならではのボリュームを追求した設計ですが、D-35は当時流行していたフォーク・ミュージックのソフトなサウンドに合わせた設計となっています。
D-35のもう一つの特徴は3ピースのバックです。D-35はトップにスプルース、サイド&バックにローズウッドを使用しています。
当時はまだブラジリアン・ローズウッドが使用されていましたが、すでに枯渇し始めていた時期でした。そこで材の節約のためバックを3ピースとしたのです。この3ピースのバックは1970年代にインディアン・ローズウッドへ以降した後も引き継がれました。
ちなみに、当時の日本のアコースティック・ギター・メーカーが、この3ピース・バック構造を積極的に取り入れました。木材の節約の目的ではなく、視覚的なファッション要素が強かったと思います。
D-35は日本のフォーク・ミュージシャンに愛用者が多いギターでもあります。
しかしながら、正面から見るとD-28との違いはネックのバインディングの有無だったため、情報に乏しかった時代はD-28とD-35は混同されがちでした。
フォーク・ジャンボリーなんて言葉を連想させてくれるギターがD-35です。
そう聞くとフォーク酒場通いのオジサマの触手が動くのではないでしょうか。D-35と10ホール・ハーモニカを持てばフォーク酒場のスターも夢ではないかもしれませんね。
リサイクル買取センターではギターだけでなく、楽器全般高価買取させて頂きます!
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